PLUGO DESIGN CENTER

充電器を選ぶことは、
未来の景色を選ぶこと。

かつては、
ガソリンスタンドと呼ばれていた。
そんな、人と自動車と自然が
共生する未来を創造しよう。

デザインのヒントは、
常に環境の中にある。

充電スポットが、
蓄電スポットになれば。
それは未来の防災拠点となる。

E-モビリティという、
環境への配慮にふさわしいランドスケープを。

持続可能な未来とは、
持続したくなる未来のこと。

さあ、続けたくなる未来を
創造しよう。

エネルギーを、
憩いの場として
可視化する

EV充電器を設置していく上で、なくてはならないのが「ライフスタイルとの融和」。
画一的なプロダクトアウトでは、地域の生活・文化にそぐわず、
歴史の中で積み重ねてきた多様な価値を損なうリスクをはらんでいる。

だからこそ重要なのが、空間や都市にデザインを実装していくという視点。
充電器という「点=プロダクト」で見るのではなく、
そこから生まれる景観、社会、そしてエネルギーとの関係性まで含めた
「面=環境全体」を考えることで、地域の人々が集う 次世代の憩いの場を生み出していく。

『EV TARMINAL PARK』は、あらゆる地域に適応できる
サステナブルなスポットの創出を目指す、グローバルプロジェクトとして構想された。

歴史と未来をつなぐ
9 Design Code

『EV TARMINAL PARK』は、全世界における普遍的なランドスケープ・プランを志向している。景観に配慮しながらも、各地の文化や歴史に適応する柔軟性を備えたものにするため、はじめに9つのデザインコードを設計した。
現地の文化的背景、自然とのつながり、コミュニティの自律性、車社会において人間性が失われないこと―景観の主導権を、充電や駐車といった「機能」に持たせず、その地域の人々が集う場所として設計することで、街における「憩いの場」という世界共通の価値と「地域性」の両立を図った。

再生可能エネルギーを
シンボルとした憩いの場

デザインコードと同様に重要視したのが、再生可能エネルギーの活用。大気汚染やCO2排出問題を解決する上で、多くの国でエネルギーチェンジが議論されているが、生活者の同意を得られないまま推進することは難しい。
そこで、エネルギーという不可視の価値を実感する場として『EV TARMINAL PARK』は計画された。例えば、パーク上階の屋根にはソーラーパネルを設置し、半自律的に発電、給電できるようにしている。

どれだけ意義のあることでも、頭での理解だけでは普及しない。再生可能エネルギーを実感できる環境を作ることで、社会とエネルギーの関係性を浮き上がらせることも、このスポットの役割だ。

人が集う「開かれた階段」

ローマのスペイン階段に代表されるように、街における大規模な階段は、多くの人が集まり休息する特別な公共空間である。この「開かれた階段」としての魅力を取り入れることで、世界共通の、普遍的な情緒価値を持った場所として設計。また、階段という立体的なデザインエレメントにより、各地に展開した際のデザインの統一性を図っている。
空間内には緑・川を配置し、EV充電設備・駐車場は敷地内に分散。自然を主としたデザインを強調するとともに、四方から人々が集いやすい動線を生み出すことで、再生可能エネルギーがもたらす自然の豊かさを享受する、賑わいのあるターミナルパークとしてプランニングした。

地域性を生み出す、4つのパビリオン

パーク上階には、休憩や飲食、ショッピングなど、多目的に使用できる4つの「パビリオンスペース」を設置。パビリオンはあらかじめ複数のパターンを用意しており、たとえば地域の人々が集うマルシェベースや、再生可能エネルギーで空調を整える休憩所など、さまざまなパターンを用意。地域活性化の拠点や、サービスエリアのような活用など、各地域の目的に応じて自由に選択することができる。

ガソリン車ではなくEVを、さらには再生可能エネルギーを世界的に普及させるには、その「まだ見えない未来の価値」をいかに可視化するかがポイントになる。『EV TARMINAL PARK』が出した答えは、憩いの場としての「共通性」とパビリオンの「地域性」。2つの価値を両立することで、世界中の“地域”に適応する、グローカル・ランドスケープとも呼べるスポットを広く提唱していく。